
ヴーヴ・クリコ カーヴ・プリヴェ ロゼ 1990
開花は6月の最初の2週間のわりと涼しい気候の中で迎えました。7月には夏が訪れます。気温と降雨は通常通りでしたが、日照時間はそれに反して全く例外的な約2,100時間で、過去30年で記録的な時間でした。収獲が早まりつつも、糖分量は急激に高くなり、酸味が良好なレベルを維持していました。
摘み取りは、シャルドネは9月の2週目に、ピノ・ノワールのムニエは1週間の後に始まりました。ブドウ液のバランスは際立ったもので、平均度数は10°5g/lを上回り、酸度は8 g/lでした。灰色カビの影響を受けながらもシャルドネの数箇所のエリアを守り、全三品種のブドウの品質は一律に飛びぬけて優れていました。
カーヴ・プリヴェ ロゼ ヴィンテージ1990は、17の異なるクリュをブレンドしたもので、全てグラン・クリュとプルミエ・クリュに位置づけられています。ピノ・ノワール 47%、ムニエ 9%、シャルドネ27%の割合です。当農園で獲れたブドウから作ったブージー産赤ワインを17%加えることでアッサンブラージュを行いました。
1990年ヴィンテージ・ロゼは、堂々たる仕上がりです。この年はセラーマスターが求めるところを全て満たした年で、完璧に近い条件のもとでワインが作られ、その後セラーで寝かされて十分に熟成されました。