
ヴーヴ・クリコは今回第2回目となる、女性起業家の現状をまとめた国際的なバロメーターを発表します。偏見や克服すべき精神的および構造的な障壁、そして、それらを乗り越える方法について、
ヴーヴ・クリコは、1972年にビジネス・ウーマン・アワード(現在のBold by ヴーヴ・クリコ)を導入し、常に革新的な女性を支援してきました。 世界がどのように進化しているかを絶えず追求し、変化の原動力となることで、とりわけ女性の起業に関して、貢献をしたいと考えています。
偏見や克服すべき精神的および構造的な障壁、そして、それらを乗り越える方法を明確にすることで、女性起業家精神の現状を明確に把握し、策定すること、そして、公の場での議論を開始すること、そのためにヴーヴ・クリコ メゾンは、女性の起業家精神に関する初の国際的なバロメーターを立ち上げました。この国際的なバロメーターの第1回目の対象者は、14カ国、28,741人(各国の代表的サンプル)でした。

年月の経過に伴う女性起業家精神の進化の観察と理解
このバロメーターの背景には、時とともに変化する女性起業家精神を観察し、理解するという目的もありました。そのため、ヴーヴ・クリコは2021年に第2回目となるバロメーターを発表しました。今回は17カ国、34,622人の回答者(代表サンプル)を対象とし、新型コロナウイルスが女性の起業家精神に与えた影響も調査しました。

新型コロナウイルスの影響をチャンスに変える女性
パンデミックに伴い、女性起業家の活動資金の調達や新型コロナウイルス危機への対応能力が懸念されています。最も不安に感じていることは、この危機により女性起業家プロジェクトへの資金提供が減少することで、日本(62%)、メキシコ(64%)、ナイジェリア(65%)の女性が最も懸念を示しています。この結果として、多くの人がビジネス取引に慎重になり、特に、韓国(59%)、日本、ロシア、スイス(各63%)の女性が、自信が持てなくなったと答えています。
それでも、女性たちは新型コロナウイルスへの影響をチャンスに変えています。7カ国(オーストラリア、日本、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、スイス、米国)において、今、危機以前と比べて、ビジネスに自信が持てるようになり、プロフェッショナルとしての大胆さが増したと答えています。また、17カ国のうち11カ国で、3分の1以上の人が、コロナ禍の後に新たなビジネスチャンスを見つけています。


ヴーヴ・クリコのバロメーターは、女性起業家だけでなくその他の人々からのデータも収集する事により、複雑な社会において、グローバルで長期的なビジョンを得ることができるため、今日の女性起業家の状況を真に理解することができる数少ないツールのひとつです。
例えば、調査対象国の半数で、女性と男性の両方において、40歳未満の人の方が、40歳以上の人よりも起業家精神レベルが高くなっています。
ヴーヴ・クリコは、先入観を打ち破り、構造的および社会的な障壁を取り除き、支援やトレーニングを提供することにより、女性が前に進み、起業への第一歩を踏み出すことができるようになると信じています。例えば、調査対象となった17カ国では、自分自身が起業家であると考える女性の数は、男性よりも少ない傾向にありました。この起業家精神のジェンダー格差は、米国(24%)、ロシア(18%)、英国、イタリア、オーストラリア(各13%)で最も高く、ナイジェリア(1%)、日本、メキシコ(各4%)で最も低くなっています。また、調査対象となったすべての国で、より多くの女性が、男性の起業家よりも女性の起業家に刺激を受けたと答えています。
決断力と自信は、成功する女性起業家の最も重要な特徴です
最新のバロメーターでは、女性が起業することにおいて、特に仕事と家庭を両立させるという点で、深刻で構造的な障壁に直面しているという事実が浮き彫りになっています。この本質的な難しさが、調査対象17カ国中11カ国のほとんどの女性が「女性の起業は家庭生活を崩壊させる」と考えているのに対し、ほぼすべての国(調査対象17カ国中16カ国)で、男性の起業について同様に考える女性はごく少数である理由ではないかと考えられます。これに加えて、調査対象となったほとんどの国では、約半数以上の起業志望の女性が、起業家として成功するためには男性のように振る舞わなければならないと考えています(イタリア、日本、メキシコ、韓国、スペインを除く)。
それにもかかわらず、調査対象となった女性たちは、成功する女性起業家にとって最も重要な特徴は、決断力と自信であると考えています。

バロメーターの調査方法
第1回目のバロメーター:
-オンラインパネル -フランスでの調査は2018年6月に実施されました -英国、南アフリカ、日本、香港の調査は2018年11月に実施されました
-米国、オーストラリア、カナダ、ロシア、ドイツ、スペイン、イタリア、韓国、ベルギーの調査は2019年9月に実施されました
-調査に参加した人々は、年齢、性別、地域(該当する場合)でスクリーニングされ、これらの属性に関して調査による代表的な母集団を確保するためにクォータストップが設けられています
第2回目のバロメーター:
-オンラインパネル -全17市場(米国、英国、フランス、ベルギー、メキシコ、日本、カナダ、オーストラリア、ドイツ、スイス、イタリア、スペイン、ナイジェリア、南アフリカ、ロシア、香港)での調査は、2020年12月から2021年1月にかけて実施されました。
-調査に参加した人々は、年齢、性別、地域(該当する場合)でスクリーニングされ、これらの属性に関して調査による代表的な母集団を確保するためにクォータストップが設けられています。