ヴーヴ クリコが初の国際女性起業家精神の指標を発表
7 6月 2019
ヴーヴ ・クリコは、初となる女性起業家精神の国際的指標を発表しました。5ヵ国 10,171名の男女に対し「女性と起業」についての調査を実施、現代社会における偏見や精神的・構造的障壁を浮き彫りにし、それを乗り越えていく「女性起業家」の未来を描きます。
今回の調査では明解な結果が得られました。女性は男性に比べ、自分自身でリーダーシップを握ることを重視しています。(日本人女性:48%、 日本人男性:43%)日本では起業家を志す女性はわずか25%にすぎません。 様々な要因から現在の社会的構造がその志を阻んでいると考えられます。
日本では92%の起業家志望の女性が、女性起業家からインスピレーションを受けると答えています。しかしながら、そのうち実際に女性起業家の名前を挙げることができた女性は17%でした。
女性は男性に比べ、起業におけるリスクをより強く感じる傾向にあります。
日本においては現状、起業そして起業家精神は発展途上で社会に根ざしていないため、日本人にとって起業は魅力的な選択肢とはなっておらず、よって起業家を志す女性も少ない傾向にあります。
社会構造の精神的な障壁を乗り越えてしまえば、絶え間ない闘争となる起業家的プロジェクトは克服されます。
日本における起業家の比率は16%で、そのうち女性起業家は(全女性の中で)更に少ない9%、男性は21%となっています。 そして日本人女性は男性32%に対して25%と、起業家を志望する人が少ない傾向にあり、さらにこの傾向は世界的にみても際立っています。(フランス14%、英国19%、南アフリカ43%、香港36%)日本における仕事そして職場環境は非常に競争が激しく、要求も強く、女性を軽視する傾向にあります。そのような社会的環境もあり、実に34%の女性起業家が、自身の成功はハードワークによるものではなく運によるものだと答えています。
日本において、54%の女性起業家は尊敬を得るために、女性は男性に比べてより権威的に振る舞う必要があると感じており、(フランス72%、英国63%、南アフリカ69%、香港71%)結果、50%の女性起業家は、尊大にみられる傾向があると答えています。
それでは、何がなされるべきでしょうか? 女性・男性を問わず、社会において女性起業家に対して認識を変えていくこと、新しい世代に向けて、新たな規範を示していくことが必要です。
フランス、英国、南アフリカ、日本、香港の女性起業家の約80%は成功するために、女性起業家のネットワークによる支援が必要であると感じています。
今日、ヴーヴ・クリコは、その心意気を勇敢な女性のリーダーたちの次の世代に受け継いで欲しいと願っています。 ロールモデルは、女性が将来を見越し、起業発起に一歩踏み出す女性にとって鍵になるものです。しかし、ロールモデルだけではもはや十分ではありません。女性には、単にインスピレーションだけではなく、これまで以上にサポートが必要です。このような女性に、指導、訓練、インスピレーションを与え、応援するという支援関係が、ロールモデルからロールメーカーへと引き上げます。
各個人が「ロールメーカー」となることが可能であり、ひいては、革新的リーダーシップをもつ女性を、世代を超えて受け継いでいくことが可能になるでしょう。
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Study conducted by Market Probe. Panel : 10 171 people in 5 countries. Results analysed by BETC Corporate.